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硝子のルージュ

第1章 #1 甘い生活

一宮由多加という男の裏切りに遭い、一時期はショックを受けていた鳴海だったが、千種のおかげである程度落ち着いて来てるという。


「彼に感謝しなきゃな」


「ああ…ところで柏森さんは?」


「昼からって聞いたが」


「そろそろ来るんじゃないか」


時計を見て同僚がつぶやいた。

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