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硝子のルージュ

第2章 #2 忍びよる影

その後は就職活動に専念して、今の会社に入社したわけだが……。

「まさか、言ってない人がいるんじゃないか」


穂積に言われて千種はしばらく考えこんでいたが、ある女性の顔が浮かび上がった。

(あ……!)


「思い当たる人いたか?」


「確か、『レイナ』っていう女には言ってなかった」


就職活動とホスト辞める準備でゴタゴタしていたため、うっかりしていたのだ。

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