無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

トイレで吐いた後、千種は控え室で横になっていた。


「大丈夫か」


秀頼が心配な表情で千種の隣に座る。

さっきより幾分楽になったとはいえ、まだ吐き気がする。


「あまり治らないようなら今日は帰っていいぞ」

帰っていいと言われても下手すりゃ電車の車内で吐く可能性もありえる。


タクシーを呼んで欲しいと頼んだ。


秀頼はマネージャーに事情説明して至急タクシーを手配するよう頼んだ。


「蒼には俺からちゃんと説明しておく」


頭を軽く叩いてから穂積にちゃんと説明することを伝えるとマネージャーがタクシー来るから身支度をしろと言ってきた。


フラフラになりながら身支度を済ませるのと、タクシーが到着したのがほぼ同時だった。