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◇afterword◇あとがき集

第9章 それを、口にすれば

不妊に関してはデリケートな問題なのであまり多くは書きません。
ただ、私自身も、治療の経験はありませんが、不妊期間や流産を経験しています。

本当に悲しくて……

同じ様な経験をした女性の方に不快な思いをさせたくないなあと思いながらこの作品を書きました。
それでも、もしかしたら不快なところもあったかと思いますが……

優雨は幸運なことに母になることが出来ました。
そして、私も。

私の話になりますが、実は、流産したころにちょうど親友が出産したんです。
私が流産したことは伝えていましたが、彼女も病気を乗り越えての出産だったこともあり大きな喜びの中にいて……
「〇〇ちゃん通信〇月号」として毎月送られてくる写真が苦しくて仕方がなかった。

素直に喜んであげられず、見ると逆に吐き気に襲われたり、鼻血を出して寝込んでしまう自分が嫌で仕方がなかった。

でも二年遅れて私も子供を授かれて……
今は子供同士一緒に遊んでいるところを見ると、なんとも言えない気持ちになります。

あの頃の自分の黒い気持ちはどうにもならないです……

だから、私が出産した時は、同じような状況にあるかもしれない友人への話とか写真とかには配慮しました。

SNSや年賀状で赤ちゃんの写真とか話題ばかりだと辛いということがよく話題になりますよね。
特に今はSNSでその方の人生もよく知らないのに繋がったりしています。

知らず知らずのうちに傷付けてしまっていたら……と思うととても怖いと思います。

私も時々はこもも話を書いたりしていますが、いろんな方の気持ちに寄り添えるような人間でありたいと思います。

それでも不快にさせたり、傷付けている方がいたらごめんなさい。

……脱線しました。

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