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残飯ガール

第2章 イケメンの秘密



「ちょっと、理紗ちゃん! 見て見て、このお弁当!」



あたしは机の上に置いてある3つのお弁当のうち1つを、理紗ちゃんに見せた。

そのお弁当は大胆にも、ご飯の上にハート型の鮭フレークが振りかけられていた。



「うん、まあそれはいいんだけどさ…」


理紗ちゃんはチラッと隣を見る。


「なんであたしまでここで一緒に食べなきゃいけないわけ?」

「……」



理紗ちゃんとあたしが今いる場所、そこは軽音楽部の部室だった。


残飯処理係をイケメンに命じられたあたしは、あくまでも弁当を食べるところを人に見られてはいけないということで、イケメンが所属している軽音楽部の部室に来るように命じられたのだ。



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