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残飯ガール

第4章 気づいちゃった


「奈々子、顔やばくない?」


そう真顔で言いながら、理紗ちゃんはあたしの顎を片手でタプタプと揺らした。


「てか、顔よりもウエストがやばいかもしんない…」


あたしはフッとお腹に力を入れて凹ました後、おもいっきり脱力した。
膨れるお腹は、今にもスカートのホックを飛ばしそうだった。
こないだホックの位置をずらしたばかりなのに…。



「食べ過ぎ」


ビシッと理紗ちゃんから厳しい言葉が放たれる。



あれから2週間、未だにあたしは久我くんからの残飯処理係を引き受けていた。



「もうさ、やめときな? このままじゃ、あんた……ナナコ・デラックスになっちゃうよ」

「え、まだ森○中ぐらいじゃない?」

「もう越えてるって」

「うそぉ…」


確かに前よりは太ったけど…そこまで??

あたしは気になってトイレの鏡で見ることにした。


「…うっ…」


立った瞬間、お腹に激痛が…。


──まただ。


あたしは冷や汗を流しながらトイレに走った。



最近、お弁当食べた後は必ずお腹が痛くなる。
(あ、食事中の方ごめんなさいっ)



冷や汗ダラダラの激痛だから、なかなかトイレから出られない…
苦しいけど、出した後はスッキリするからただの食べ過ぎかなって思ってるんだけど…。



気持ち悪い……


なんだか今日は気持ち悪い。吐きそう。
どうしよ…。




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