
残飯ガール
第4章 気づいちゃった
「大丈夫ぅ~?」
トイレの個室に入ろうとしたら、いきなり後ろから背中を押された。
「……えっ……」
あたしは背中を押してきた人の顔を見て息が止まりそうになった。
「毎日毎日、お弁当処理係ご苦労様ですぅ~」
そう嫌味ったらしく言ってきたのは、久我くんにまとわりついている女子3人組だった。
「どぉ? うちらの弁当、美味しいでしょ?」
「!」
───やばい。
やっぱりあの時…聞かれてたんだ!
「どうやって久我くんに近づいたのよ」
「なんであんたがうちらの弁当食べてるわけ?」
「まさか久我くんに気に入られようとしてるわけ? デブのくせに」
あたしは3人に囲まれてしまった。
「……っ……」
ギュルッとあたしのお腹が鳴る。
やばい、こっちもやばくなってきた!
「……ごめんなさいっ……ちょっとトイレ行かせて……」
あたしはまっすぐ立っていられなくて、お腹を押さえながら前屈みになった。
そして彼女たちの隙間を通り抜けていこうとしたら…
「ここで漏らしちゃえば?」
サラリと恐ろしいことを言われ、3つある個室は瞬く間に彼女たちに占領されてしまった。
