
誰かお願いつかまえて
第1章 私ってやつは
無言を肯定と捉えたのか、男たち4人は爆笑しだした。
(…大地まで笑わないでよ…………///)
「ひぃーー笑ったぜ!!じゃあお前今フリーなんだ?」
完全に人を馬鹿にした目で聞いてくる璻。
(今どころか、ずっとフリーだけどな!!!!)
『そうだけど!?なんか文句あるの!?』
残りのグラスを一気に呷る。
(…やばい。飲みすぎたかも…)
『だいたいさぁ、そーゆーみんなはどうなわけ?どうせ独り身でしょ!?』
「うっ…まぁ俺はこの前別れたばっかだから…」
『言い訳はいらん!』
目を泳がせた遼を切り捨てる。
「俺は高校の時から付き合ってる彼女といい感じ♡」
『うるさいリア充』
リア充英雄も切り捨てる。
「俺は女と同棲中」
『はぁ!?!?』
「おい、璻ずりーぞ!別に彼女じゃねーんだろ、また」
彼女じゃない!?また!?
遼の発言に私はついていけない……
「だって勝手について来るんだししょうがねーだろ。来る者拒まず去るもの追わず、だよ」
『っ〜〜〜〜〜!!最っ低!ありえない!!』
「なんとでも言え」
最低な璻も切り捨てて…次は
「俺は」
