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誰かお願いつかまえて

第5章 夢か現実か



―急いで髪を乾かしている間に私の頭はやっと回転するようになってきた。


(あー!!どうしよう!!

岡崎さんいつ起きたんだろ?ていうか寝る場所あった?

服同じだったからシャワーも浴びてないよね?)


来客中にお客を無視して自分だけ寝ていた挙句、シャワーも浴びてた呑気な自分が情けない。


キッチンに戻ると、岡崎さんが野菜を切っていた。

「あ、冷蔵庫にあったもの使わせてもらうな」

『はいどうぞ…じゃなくて!!!私がやるので座っててください!!』


いつも使って使いっぱなしのキッチンだから散らかってるし!


「じゃ、こっち頼めるか?俺はこれやるから」


人の話聞いてました!?


『ほんとに、私がやりますから…』

「2人でやったほうが早いだろー。

俺の方が一人暮らし長いんだから任せとけ!」


…もう座って待っててくれる気がないようだから
私も朝ごはん作りを手伝った。



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