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先生…お願い。早く治して・・・

第18章 初めての治療(前編)

しばらくすると

プルルル、プルルル…





「はい。分かりました。」
そういうと、宮田は電話を切った。



宮田は綾に近づくと、

「お嬢様、参りましょうか。」



『……。』



「大丈夫です。側にいますから。」
優しく微笑んだ。



『…本当?』



「はい。お側にいます。ですから一緒に頑張りましょ!」






『でも……。』
宮田を見つめる目は不安でいっぱいだった。


「お嬢様。石川先生は私が知っている限り、最高のお医者様です。それに、何より紳士的でとても優しい。だから心配ありませんよっ」



ニコっと笑う宮田の顔を見たら、ほんの少し気持ちが和らいだ。





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