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先生…お願い。早く治して・・・

第11章 ピュアな心

しばらくすると、看護婦さんが入って来た。
看護婦は小声で、
“ おはようございます。宮田さん。早いですね”


「あっ、はい…。おはようございます。」


“ 点滴が終わったので外しますね。”


「はい。お願いします。」



看護婦は綾の側に行くとまた小声で

“ まだ寝てた…よねぇ〜。ごめんね〜点滴外すからねぇ〜”
と声を掛けた。





『…っ、んんっ………


ーーーーーーー。』



“ ごめんね〜。起こしちゃったね。点滴外すからね。”

『……うん。』

看護師は手慣れた手つきで点滴を外し始めた。

“ 先生ももう少しで来ると思うから、問題無ければ病室に移れる思うわよ” と微笑んだ。


私はまた『うん。』と頷いた。










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