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先生…お願い。早く治して・・・

第14章 涙の告白

病室を出た綾は、凄く緊張していた…。

こんなにカッコよくて優しい…
でもお医者さんなんだよね…そう思うとやっぱり緊張しちゃう…。

“宮田…。どうして付いてきてくれなかったの?”と、心が叫んでいた。



私のドキドキが聞こえたのか、


「緊張してる??」と、先生はクスっと笑った。



『………///』。。。。。

ズバッと心を読み取られたみたいで、言葉も見つからない。

とりあえず、

『うん。』と頷いた。


「やっぱりか……、すっごいドキっ、ドキっ!って音が聞こえるから」
っと先生は笑う。


『えっ?!!うそっ?!!』 とっさに先生の顔を見上げた。



そんな私を先生は何故か爆笑した…。
そして、

「嘘だよ!!ごめんごめん!!でも本当…君は素直だね。」とニコっと微笑みながら綾の顔を覗き込んだ。


『もう〜〜!!!先生のバカ〜!』とちょっと膨れっ面で話す。


「だって、あまりにも顔が緊張でガチガチだったからさっ」とまた笑う。




こんなたわいもない話に、いつしか緊張もほぐれていた。







綾のいる特別室は最上階にある為、2人は階段で屋上へと向かった。











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