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先生…お願い。早く治して・・・

第15章 検査

「ちょっと我慢なっ」


綾の小さな乳首は根元部分を刺激され、いつの間にか硬くなっていた。


『やだぁ、もう痛いのやだ』
涙目で懇願するも、


先生は摘んだその指に力を入れた…


『痛いっ!いやっ。。先生やだっ!!やだぁ』



「良い子だ、もう終わるからね」


ぎゅっと絞り出すように根元から摘ままれた小さな乳首からは悲鳴にも似たような泣き声と共に茶色い液体がにじみ出た


『…うぅっ…。』

我慢していた目からは涙が溢れていた…。

「よく我慢したね。」

石川はすぐ脇のキャスターから消毒を含ませた脱脂綿をピンセットで取り出すと、赤く腫れあがった乳首を優しく拭き取った。

「ごめん、痛かったな…。やっぱり左胸に少し悪い物質が溜まってるようだね。どれ位溜まってるか検査した上で、どうやって取り出すか考えよう」




今までのは何?何だったの?
あんなに我慢したのに…まだ検査?
そう思ったら、怖くて不安で逃げ出したかった。




『…ぅうっ…もっ…もうやだっ…もう帰りたいっ…』




「…綾ちゃん…よく聞いて。悪い物質が溜まってると分かった以上、そのままにはしておけない。約束する。検査は痛くしないからもう少し頑張ろう」



『………やだっ。怖いっ…。痛いもんっ』


医者という立場上、こうゆう事はよくある。

無理矢理に検査をしようと思えば出来るが、そうはしたくない。
ここで我慢出来なかったら、この先の治療は乗り越えられない…。



「綾ちゃん、これからやる検査は、胸にゼリーのようなものを塗って、中がどういう状態か画像で見るだけだから、心配はいらないよ。痛くないからね。。もし、一人が怖いなら宮田くんに付いていてもらうかい?」


綾は涙を拭うように腕で目を覆ったまま大きく首を振った



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