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FUTURE★DIARY〜未来日記〜

第3章 壊れていく心

顔を上げると……。
 

「桃子……」

かつて親友だった桃子が、私を見下ろしていた。



けど私から視線を逸らし、静かに口を開く。



「放課後……あんたに話があるから。運動用具倉庫に来て」

そう言って私の横を通り過ぎた。





桃子とこうして話をしたのは、いつ以来だろう?


中学に上がった頃から、いじめを受けていた私。


あれから四年は経っている……。


小学校卒業と同時に、桃子との仲は次第に崩れていって、今まで一度も口を聞いてなかった。

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