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第7章 情報収集

俺はバイトが終わると、恋奈と待ち合わせてネットカフェへと足を運んだ。

情報収集する為だ。

カップルシートの個室に入り、色んなキーワードを入力して検索を掛ける。

お気に入りの巨大掲示板も見てみたが、めぼしい情報はない。

それが逆におかしい。

何かに規制されている?

そんな考えが頭に浮かんだ。

しかし、何故?

誰が?

それともゲームで遊んでた奴らは何らかの理由で、ネットにアクセス出来ないのか?

様々な疑問が頭の中を駆け巡る。

俺は以前に見た、ゲームのキャラの遺体画像を展示しているサイトを検索し、そこへ飛んでみた。

しかし、表示された文字は…。

“404 Not Found”

ページが見つからないと言うメッセージだけだった。

サイトを閉めてしまったのか。

そのサイトだったら、何か分かるかも知れないと踏んでいた俺は落胆した。

やはり、直接事務局に乗り込むか、警察に相談してみるしかないのか?

しかし、警察に行っても、鈴木1人分の資料では、『偶然』で片付けられそうだ。

俺は1つの案を思いついて、巨大掲示板やゲーム好きが集まるサイトに、情報を求めるのではなく、情報を流す為にスレッドを幾つか作ってみる事にした。

もし、規制されていれば削除になるだろう。

それを確かめたかった。

しかし、『調教DOLLS』と言う言葉自体が、禁止ワードになってしまっていた。

何処もかしこも。

何故?

何かがある。

やはりあれはフェイクではなく、本物の人の死を映し出しているんだ。

そして鈴木に起きている現象は間違いなく“呪い”の類いである。

病院ではなく、お祓いに連れて行った方が良さそうだ。

「なぁ、恋奈?」

「なぁに?」

「お前、登録してた女の子とか、知り合いは居る?」

「う~ん…?居ないかなぁ…ゲーム進行中は部屋から出られないし…。見かけた事はあるけど、お話した事はないかなぁ…」

「それさ、この中に居る?」

俺が恋奈に見せたのは警視庁の行方不明者の情報ページだった。

「う~ん…?居ないかなぁ?あっ!この子!この子は見た事あるよ!『うわぁ~!小学生がっ? 』ってその時に思ったから覚えてる」

そう言って恋奈が指で示したのは、小学6年の女の子だった。

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