Transcribe the Imagination
第11章 *Pandora's box
「しょーくんしょーくん」
「は、はい!」
前に来た時よりも部屋が汚かった。
「何でこんな汚いの?」
「え、その……」
「彼女さん、いるんでしょ?」
あの美人な彼女さんが、
この部屋に何度も出入りして……。
「彼女、いないんですよね」
「え?でも恵比寿で……あっ」
慌てて口を押さえても間に合わなかった。
「あ、智さん勘違いしてますよ」
「ええ?」
てか、何でいた事に驚かないの。
「あの日、姉と久々に会ったんです」
「え?あの人、お姉さん?」
「智さんに説明したと思うんですけど…」
「え?されてないよ、いつ?」
そんなの聞いてないのに。
説明された記憶なんてないよ。
「二宮さんといた時ですよ」
「あの時!?」
「はい。智さん酔い過ぎて泣いてました」
「あ、あれはしょーくんが彼女と歩いてると思って――」
あれ?
僕、何言ってるんだろう。
「歩いてると?」
「いや、何でもない!」
「智さん、教えて下さい」
真っ直ぐな目で見られる。
「は、はい!」
前に来た時よりも部屋が汚かった。
「何でこんな汚いの?」
「え、その……」
「彼女さん、いるんでしょ?」
あの美人な彼女さんが、
この部屋に何度も出入りして……。
「彼女、いないんですよね」
「え?でも恵比寿で……あっ」
慌てて口を押さえても間に合わなかった。
「あ、智さん勘違いしてますよ」
「ええ?」
てか、何でいた事に驚かないの。
「あの日、姉と久々に会ったんです」
「え?あの人、お姉さん?」
「智さんに説明したと思うんですけど…」
「え?されてないよ、いつ?」
そんなの聞いてないのに。
説明された記憶なんてないよ。
「二宮さんといた時ですよ」
「あの時!?」
「はい。智さん酔い過ぎて泣いてました」
「あ、あれはしょーくんが彼女と歩いてると思って――」
あれ?
僕、何言ってるんだろう。
「歩いてると?」
「いや、何でもない!」
「智さん、教えて下さい」
真っ直ぐな目で見られる。