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Transcribe the Imagination

第11章 *Pandora's box

オマケストーリー 二宮君とパンドラの箱

「パンドラの箱って知ってる?」
「何、それ」
「開けたらいけない箱で、開けたら」
「お爺さんになる!」
「それは玉手箱」

久々に会った相葉は中学からの友達。

「で、パンドラの箱って?」
「開けたら、災いがこう、こうくるの」

手を挙げて、仰ぐように下に下げる。
要は上から降ってくるー、てのを言いたい。

「えー、大変じゃん」

相葉がアホで助かった。

「それでその後は希望が待ってる」
「えー、超いいじゃん」

これだから、アホは……。

「で、パンドラの箱がどうしたの?」
「俺、開けちゃった」
「え?ええ!?」

俺が開けちゃったから、
大野さんと櫻井を引き離したんだ。

「でも、パンドラの箱を一人一つ持ってるとすれば開けるタイミングはそれぞれ違うよね?」
「はあ?当たり前だろ」

「ニノが転勤になったのだって、色んな人が同時にパンドラの箱を開けたからなんじゃないの?」

……アホのくせに。

「あ、俺論破した?」
「うっせー、アホ相葉」

俺だけじゃなかったのかな。
大野さんも櫻井も同じタイミングだったのかな。

どうやっても、
絶対にわからない話だけどね。

━END━

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