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Transcribe the Imagination

第16章 **Cream puff

生徒会長の櫻井翔は、俺の恋人です。

「なぁ、翔」
「な、なに?じ、潤」

晴れて両想いとなりましたが、
少し困ったことが出来てしまいました。

「皆、見てるよ?」
「み、見せつけてるのっ」

一昨日、ホテルにて結ばれた。
昨日は、翔の家に上がらせて貰った。

ちなみに、昨日も二回ほど。

「いや、でもここ学校だし」
「学校だからいいの!」

俺の腕に絡みつきながら、廊下を歩く。
当然、周りは不思議に思うわけだし。

『松本君が脅してるんじゃ…』
なんて声も聞こえたり。

その娘の方を見ると
『睨まれた』と言われるし。

悪いな。
生まれつき目が鋭くて。

「何それ」
「だって、潤、格好いいから見せつけないと」

そんなこと言ってる翔の方が、
何千倍可愛いからな。

「俺、次、移動教室」
「え」
「だから、じゃあな」

絡まれてない方の手で、
翔の額をピンッと弾いた。

「うぅ…お昼は絶対だからねっ」
「わーてる」

背後で頬を膨らませてるであろう、
可愛い恋人に手を振った。

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