Transcribe the Imagination
第2章 *Mirage
「え」
相葉先輩の顔に驚きの色が宿った。
「知ってたよ。冷たいし、会わないし」
「え、あ、二宮君?」
「でもいいんだ。相葉先輩のこと好きだから」
「え」
「俺、相葉先輩と一緒にいたかった。
だから、毎日来てたし、逝かせたくなかった」
相葉先輩が黙り込んでしまった。
「俺、未練タラタラでさ……ずっといるの」
「二宮君……」
今日も空が碧い。
「相葉先輩と会えてよかった」
「二宮君、あのね……」
碧いのは、空?
「ごめんね。相葉先輩」
「謝んないでよ……」
ううん。空じゃないね。
「俺だったね、死んだの」
「違っ、違うよ」
碧いのは……
「違くないよ、ほら」
相葉先輩の手を握る。
「俺が冷たい」
微笑むと相葉先輩が泣き始めた。
「ありがとう、楽しかった」
「嫌だっ、逝かないでっ!」
碧いのは……
「ごめん、時間だ」
「二宮君!嫌だ!逝かないで!」
スカッと空(くう)を掴んだ相葉先輩。
「もう……触れられないんだ」
「嫌だ!逝かないで!逝かないで!」
碧いのは……
「相葉先輩、好き」
「俺も、俺も好きだから!逝かないで!」
泣き叫ぶ相葉先輩の唇に自分の唇を重ねる。
「相葉先輩、あったかい」
碧いのは……
俺の生きていた時間だ。
━END━
相葉先輩の顔に驚きの色が宿った。
「知ってたよ。冷たいし、会わないし」
「え、あ、二宮君?」
「でもいいんだ。相葉先輩のこと好きだから」
「え」
「俺、相葉先輩と一緒にいたかった。
だから、毎日来てたし、逝かせたくなかった」
相葉先輩が黙り込んでしまった。
「俺、未練タラタラでさ……ずっといるの」
「二宮君……」
今日も空が碧い。
「相葉先輩と会えてよかった」
「二宮君、あのね……」
碧いのは、空?
「ごめんね。相葉先輩」
「謝んないでよ……」
ううん。空じゃないね。
「俺だったね、死んだの」
「違っ、違うよ」
碧いのは……
「違くないよ、ほら」
相葉先輩の手を握る。
「俺が冷たい」
微笑むと相葉先輩が泣き始めた。
「ありがとう、楽しかった」
「嫌だっ、逝かないでっ!」
碧いのは……
「ごめん、時間だ」
「二宮君!嫌だ!逝かないで!」
スカッと空(くう)を掴んだ相葉先輩。
「もう……触れられないんだ」
「嫌だ!逝かないで!逝かないで!」
碧いのは……
「相葉先輩、好き」
「俺も、俺も好きだから!逝かないで!」
泣き叫ぶ相葉先輩の唇に自分の唇を重ねる。
「相葉先輩、あったかい」
碧いのは……
俺の生きていた時間だ。
━END━