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Transcribe the Imagination

第18章 *Beyond the stars

初恋は幼稚園の時だ。
同じひまわり組に、とても可愛い子がいた。

一目惚れだった。

俺は彼女をずっと女の子だと信じてた。
けど、その子は実は男の子でその時は物凄くショックを受けた。

彼女ではなく彼だった大野智と、
俺は何度もアイを囁いた。

幼子の“アイ”。
それはとても儚く脆かった。

「智、おは――」
「話しかけないで」

中学生になって、智は俺のことをあからさまに避けるようになっていた。

小学生の時は、校内ドッチボール大会で、
最強コンビと呼ばれていて、二人でよく一緒にいたのに。

中学生になって、態度が180度変わった。

「…はぁ」

どんどん俺から離れていって、
最終的には二度と会わなくなるんだろうな。

なんて、遠くを見通していた。

「さっくーん」
「あ、ニノ。おはよ」
「おはよ、さっくん。また、さとぴにシカトされたの?」
「まあ、うん…」

ニノは智が俺を避け始めてから仲良くなった。
正確には小六の三学期頃。

「可哀想に…ギュッてしてあげる♡」

ニノも智と同様、童顔。
まあ、可愛いったりゃありゃしない。

正直、ニノに乗り換えたいくらいだ。

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