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Transcribe the Imagination

第18章 *Beyond the stars

「いいよ、大丈夫」
「そう?」

首をコテッと傾げるニノは、
女子よりも可愛くて自分の可愛さを理解してるみたいだった。

「あ、さっくんさっくん」
「ん?」
「今度の授業で、ペア学習があるんだって」
「へえ」
「一緒に組もう♡」

ニノが自然に俺の手を握ってきた。
少し驚いて逃げ腰になる。

けど、直ぐに冷静を持ち直す。

「あぁ、そうだね」
「やったぁっ♡さっくん大好き♡」

ニノは俺にだけ、甘く接してくる。
きっと俺が好きなんだと思う。

だから、智が俺に振り向いてくれないなら

なんて、考えるのは馬鹿げてる。
考えるな。余計なことは。

「ねえねえ、さっくん」
「ん?」

ツンツンと腕を突いた。
その姿もまた可愛い。さすが、童顔。

「さとぴが、こっち見てるよ」
「え!?」

戸惑った。動揺した。
急いでニノの手を振り切って、智の姿を探す。



「さっくん、嘘だよ」



ニノの声が低かった。

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