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Transcribe the Imagination

第18章 *Beyond the stars

「違うよ、俺、しょーく…翔のこと、きら、嫌いなんだからっ!」

走り出す智の腕を思いっきり掴んだ。
振り返った智は、泣きべそをかいてた。

その泣きべそを見ていたら、
腕を振り切って走って行った。

「さ、っちゃん…」

俺のことを“しょーくん”と呼んだ。
俺は智のことを“さっちゃん”と呼んでいた。

智のことを女だと思ってた時の呼び名。

「もう…わかんねえよ……」

俺のことを好きなはずの智が、
泣きべそをかいて俺が嫌いと言った。

俺は、どうしたらいいんだよ…。

――――――――――

「………」

ヤバい、ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい。

何でこんなことになったんだ。

「さとぴが一緒なんてびっくり!」
「人数的に三人班が必要だったから」
「……」

教室は例のペア学習の日。
智が言うように、男子は奇数だから、どこかの班は三人ではないといけない。

「さっくん」
「え、あ、何?」
「二人って、約束したのにざーんねん…」

二の腕をツンツン突いてくる。
でも、俺は智が気になって見ると俺をじっと見つめていた。

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