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Transcribe the Imagination

第19章 *Ours only sign of

隣に雅紀がいない。
休みの日の朝はいつもキスして起きるのに。

「んー、雅紀ー?」
「お、おはようございます。」

扉に顔だけを出した雅紀。

「ん?カチューシャ?」

頭に白いレースが。

「ハッ!ち、違い、ま、す」
「ん?何で、敬語なの?」
「わ、私は、使用人、だからです…」

雅紀の頭がおかしくなったのか、
俺がまだ夢を見ているのか。

「使用人?」
「は、はいっ」
「じゃ、こっちおいで」

手招きすると、少し目を逸らして、
恥ずかしそうに微笑った。

「はい」

返事をして歩いてきた雅紀を見て、
叫んでしまいそうになった。

「メ、メイド!?」
「はい、使用人ですから」

ああ、可愛い。
初めて見た可愛さ。

「使用人は、何をしてくれるの?」
「じ、あ、違っ…ご主人様の言うことならなんでもしますっ!」

なんか、本物のメイドとは言葉遣いが違うけどそれは目を瞑っとこう。

「俺はご主人様?」
「はいっ」

だから、雅紀は明日って…。
ん?メイド姿でヤりたかった?

雅紀も、変態だなー。

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