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Transcribe the Imagination

第19章 *Ours only sign of

「雅紀、好き」

愛を囁やけば、
ギュウギュウと俺を抱き締める。

「雅紀は?」
「大大大大大大大大大大、はぁ…」
「息切れまでして」

唇を合わせて、雅紀に酸素を送り込む。

「はい、続きは?」
「大大大大大大大好きっ♡」
「“大”が足りなかった」
「えっ」
「ほら、もっと言って」

少しだけ意地悪をしてみる。

「また息切れしちゃうよっ」
「また、酸素送ってやる」
「ふふ♡でも、えっちな気持ちになっちゃう」
「じゃ、えっちしようか」

雅紀を抱き締めたまま、
後ろに倒れ込む。

「え!?」
「嫌なの?」
「嫌、ではないけど……」

またモジモジし始めた。

「あ、明日、がいい、です」

両手の人差し指をツンツンと合わす。

「どうして、明日?」
「見、見せたい物、見せてから…」

雅紀がこんな頑固なのは初めて。
だから、仕方ないかな。

「分かった、明日な?」
「あ、ありがとうっ、潤っ!」

ギューと、抱き着かれる。

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