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Transcribe the Imagination

第20章 *I love beginner

俺は、放課後の相談室前で固まっていた。

週に一度、相談室で恋愛相談を行う人がいると聞いてやって来たのだが並んでるのが女子だけで並ぶ気になれない。

「はいはーい、次の人ー」

中から出てきたのは、
青い眼鏡をかけた男子。

「ん?次は、アナタ?」
「え?お、俺はっ…」

オドオドする俺を見て、ニコッと笑う。

「今日から助手をやってくれる大野君だね?」
「へ!?ち、違っ……」

もしかして、察してくれた?

「違、わない、です…」
「だよねっ、じゃ、次の人」

三つ編みの女子と一緒に、相談室に入る。

「まだ、駄目みたい?」
「はい…」
「んー、じゃ、次は―――」

なんで俺の名前、知ってたんだろ。
……名札か。

にしても、
この女子と話すの初めてじゃ無さそう。

何度も相談してるのかな?
それを忘れないこの人、凄いな。

あれ?でも、制服じゃない。
え、この学校の生徒じゃないの?

じゃ、この人恋愛アドバイザー的なことやってる人なのかな。

でも、
どうしてそんなに頻繁にこの学校に?

「じゃ、頑張ってね!」
「はい!ありがとうございました!」

笑顔がキラキラ眩しい。
アイドルオーラがすごいなぁ。

「大野君、送ってきて」
「あ、は、はいっ」

そっか。
今の俺は、助手なんだ。

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