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Transcribe the Imagination

第22章 *Inferiority complex

それからは、俺は“読者側”に回った。

毎週雑誌を買って、
爪が割るまで噛んでアイツの漫画を読む。

暗い部屋でずっと読む。

カリッカリッて、
一定のリズムを刻んでいた。

なんで。
どうして。

アイツの作品は、
こんなに輝いているんだ。

主人公が煌めいてる。
脇役が瞬いてる。

作品が笑ってる。

俺のを泣かせといて、
何を考えているんだ。

俺は五年もやってたのに。
こいつは、一発。

才能の差だってわかってる。
のに。

どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして。

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