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Transcribe the Imagination

第23章 *Cute that child

夢に出てくる彼。
その彼は俳優の櫻井翔に似てる。

俺の夢の中でも、
演じるのがとても上手。

格好良かったり、
面白かったり、
酔っ払ってたり。

でも俺が好きなのは、
可愛い櫻井翔。

『それで?俺に何か用?』

テレビでクールな役をこなしてる。
違うんだよ。

俺の知ってる君は、
もっと柔らかくて可愛いんだ。

『それぐらい自分でこなせ』

ニヤッと笑う。
違う。それも違うんだよ。

もっと柔らかくて可愛く微笑うだろ?

「あぁ…駄目だ、夢に侵されてる…」

今、否定してるのは本物の櫻井翔。
うーん。ごめんなさい。

「にしても相変わらずかっけえな…」

芸歴十三年で、俳優歴八年か。
五年間、何やってたんだろ。

「て、バカか…」

何考えてんだか。

でも、俺は最近櫻井翔の夢しか見ていない。
それもそれで重症だな。

それからと言うもの、
櫻井翔が載ってる雑誌は読みまくった。

しょうがないだろ!
気になって仕方ないんだから!

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