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Transcribe the Imagination

第23章 *Cute that child

「今の相葉雅紀がいい!!」
「え?」

ドアノブを掴む手が熱い。

「一ヶ月、雅紀のことばっかり考えてた」

嘘だろ?

「なかなかドラマの撮影もうまくいかなくて」

あの櫻井翔が?

「ずっと雅紀に会いたかった」

そんなわけ……

「でも、距離置こうって言われたら俺から連絡していいのか分からなかったし……」

そんなの、俺も同じだよ。
え?同じ?

「だから、差し入れって口実で会いに来た」

俺も翔に会いたかったよ。

「翔」

ドアノブから手を放して、振り返る。

「俺、翔が好きだ」
「雅紀……」

微笑んだ。

「だから、距離を置くのはやめよう」
「うん」

「だから、その…会おう」
「うん」

「ドラマもちゃんとしろよ」
「うん」

「何かあったら言えよ」
「うん」

翔の笑顔が眩しくて、
スラスラ言葉が出てこない。

「だから…付き合う?」
「うんっ」

返事と共に駆け出して、
俺に抱き着いてきた。

「ちょ、翔、俺、熱…」
「いいの」

編集部次期部長、相葉雅紀。
俳優の櫻井翔と交際することになりました。

━END━

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