Transcribe the Imagination
第27章 ♡Indirect kiss
お化け屋敷から出るとニノは何も言わないでスタスタと歩いていく。
「ま、待ってよ、ニノ」
様子がおかしくなったニノがちょっと怖くて戸惑う。
「雅紀、観覧車乗ろうか」
「え?」
行き先が観覧車と言うことに安堵する。
「行こう」
グイッと手を引かれ、自然と手を繋いだ。
それにドキッとしたけど、頬が緩んだ。
ニノは小柄だけどカッコよくて、
昔からずっと頼ってばかりいた。
俺よりも度胸……は、ないか。
「雅紀、高いとこ大丈夫だよね?」
「うん」
「空がオレンジ色してる」
ニノが歩く速さを弱めて、
俺の横を歩いてくれた。
「赤みがかかったオレンジ色だね」
「赤みって…おっさんか」
「おっさんじゃないよ」
目を合わせて笑い合うと、
観覧車待ちの列に並んだ。
「やっぱ、人多いなー」
「夜だから特にね」
「ロマンチックだもんな」
「うん」
……今の会話なんかドキドキした。
『ロマンチックだもんな』
そう思うところに俺を誘ってくれたの?
「ま、待ってよ、ニノ」
様子がおかしくなったニノがちょっと怖くて戸惑う。
「雅紀、観覧車乗ろうか」
「え?」
行き先が観覧車と言うことに安堵する。
「行こう」
グイッと手を引かれ、自然と手を繋いだ。
それにドキッとしたけど、頬が緩んだ。
ニノは小柄だけどカッコよくて、
昔からずっと頼ってばかりいた。
俺よりも度胸……は、ないか。
「雅紀、高いとこ大丈夫だよね?」
「うん」
「空がオレンジ色してる」
ニノが歩く速さを弱めて、
俺の横を歩いてくれた。
「赤みがかかったオレンジ色だね」
「赤みって…おっさんか」
「おっさんじゃないよ」
目を合わせて笑い合うと、
観覧車待ちの列に並んだ。
「やっぱ、人多いなー」
「夜だから特にね」
「ロマンチックだもんな」
「うん」
……今の会話なんかドキドキした。
『ロマンチックだもんな』
そう思うところに俺を誘ってくれたの?