Transcribe the Imagination
第27章 ♡Indirect kiss
スタッフに誘導されて、
観覧車のワゴンに二人で乗り込む。
隣に座るのは何だか気が引けたので
向かい合うように座った。
「外、もう暗いね」
窓の外をジッと見て呟いた。
「だね、遊び過ぎたかな」
「かもね。楽しかった」
ニコッと微笑うニノが眩しくて、
今個室に二人きりでいることに緊張した。
「翔ちゃんに感謝しないとね」
「なあ、雅紀。ちょっと外見て」
「え?」
ニノが指をさす方に、目線を動かす。
「わぁ…綺麗……」
「夜光って言うのかな…綺麗だよね」
チラッとニノを見ると、
バチッと目が合って直ぐに視線を逸らす。
「そろそろてっぺんだね」
ニノが俺の隣に腰を下ろした。
「うわぁっ…ちょ、ニ――」
「雅紀」
俺の言葉を遮るように名前を呼んだ。
「な、なに?」
さっきよりもニノとの顔が近くて驚く。
「実は雅紀に伝えたいことがあるんだ」
「へ?」
夜のワゴンはオレンジ色の間接照明しかないから相手の顔がよく見えない。
はずなのに、ニノの顔が赤く見えた。
ニノを見てると後ろに観覧車の骨組が見えた。
もうすぐてっぺんだ。
観覧車のワゴンに二人で乗り込む。
隣に座るのは何だか気が引けたので
向かい合うように座った。
「外、もう暗いね」
窓の外をジッと見て呟いた。
「だね、遊び過ぎたかな」
「かもね。楽しかった」
ニコッと微笑うニノが眩しくて、
今個室に二人きりでいることに緊張した。
「翔ちゃんに感謝しないとね」
「なあ、雅紀。ちょっと外見て」
「え?」
ニノが指をさす方に、目線を動かす。
「わぁ…綺麗……」
「夜光って言うのかな…綺麗だよね」
チラッとニノを見ると、
バチッと目が合って直ぐに視線を逸らす。
「そろそろてっぺんだね」
ニノが俺の隣に腰を下ろした。
「うわぁっ…ちょ、ニ――」
「雅紀」
俺の言葉を遮るように名前を呼んだ。
「な、なに?」
さっきよりもニノとの顔が近くて驚く。
「実は雅紀に伝えたいことがあるんだ」
「へ?」
夜のワゴンはオレンジ色の間接照明しかないから相手の顔がよく見えない。
はずなのに、ニノの顔が赤く見えた。
ニノを見てると後ろに観覧車の骨組が見えた。
もうすぐてっぺんだ。