Transcribe the Imagination
第27章 ♡Indirect kiss
出口までスタッフに誘導された。
近くのベンチまでゆっくり歩いて、
自然と足を止める。
「す、わろ」
「…うん」
俺もニノもちょっと気まずい。
「雅紀…さっきのさ」
「あ、その…本当だからねっ」
「本当?」
「そ、そうだよ」
ニノが確認してきたから、
俺だけが本気なのかと不安に駆られる。
「俺も、本当だからね」
そう微笑ってくれた。
「あ、そうだ。雅紀に渡すものが…」
ゴソゴソと鞄の中を漁り、
小さいファイルを取り出した。
「えっと、えーと……はいっ」
渡されたのは、動物園のチケット。
「へ?ペア?」
「雅紀、ちょっとこっち見て」
ニノを見るとまた真剣な顔。
何度も見てるとドキドキしてくる。
「この動物園のペアチケット」
ツンツンとチケットを突く。
「恋人として、一緒に行ってくれますか?」
微笑いながら俺を見詰めた。
「ん?雅紀?どうした?」
「俺、ニノ好き」
「え?ふふ、俺も雅紀好き」
自然と顔が近づく。
「あ、待って雅紀」
「へ?」
「もっかい観覧車乗ろう」
「へ?なんで?」
「てっぺんでキスしたい」
悪戯っぽく微笑うニノに手を引かれ、
観覧車へと走り出した。
━END━
近くのベンチまでゆっくり歩いて、
自然と足を止める。
「す、わろ」
「…うん」
俺もニノもちょっと気まずい。
「雅紀…さっきのさ」
「あ、その…本当だからねっ」
「本当?」
「そ、そうだよ」
ニノが確認してきたから、
俺だけが本気なのかと不安に駆られる。
「俺も、本当だからね」
そう微笑ってくれた。
「あ、そうだ。雅紀に渡すものが…」
ゴソゴソと鞄の中を漁り、
小さいファイルを取り出した。
「えっと、えーと……はいっ」
渡されたのは、動物園のチケット。
「へ?ペア?」
「雅紀、ちょっとこっち見て」
ニノを見るとまた真剣な顔。
何度も見てるとドキドキしてくる。
「この動物園のペアチケット」
ツンツンとチケットを突く。
「恋人として、一緒に行ってくれますか?」
微笑いながら俺を見詰めた。
「ん?雅紀?どうした?」
「俺、ニノ好き」
「え?ふふ、俺も雅紀好き」
自然と顔が近づく。
「あ、待って雅紀」
「へ?」
「もっかい観覧車乗ろう」
「へ?なんで?」
「てっぺんでキスしたい」
悪戯っぽく微笑うニノに手を引かれ、
観覧車へと走り出した。
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