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Transcribe the Imagination

第4章 *White teddy bear

「可愛いー」
「うわっ、超棒読みー」
「てか、クマとかいらねえ」
「えっ、翔君サイテー」
「ほらー、智君の大好きなクマでしゅよー」
「やめてよ、ニノ!」
「やめましぇーん」
「お前ら、買うのか?」
「え?買わないよ。ね、ニノ」
「うん、翔やんが買うんでしょ?」
「んなわけ無いだろっ!」

放課後、いつもの様に買い物。
まるで、女子高生だ。

櫻井翔。
大野智。
二宮和也。

三人は幼馴染だった。

毎日、一緒に学校の行き来。
産まれた時から同じ環境。

三つ子と言っても過言ではなかった。

「そーいや、翔やん彼女出来たんだって?」
「うわー、翔君抜け駆け禁止でしょ!」
「彼女なんていねえよ」
「そんなこと言って、大人の階段登ってん♪」
「ニノ、しばくぞ」
「まあ、物騒なこと言うんだから」
「で、翔君クマ買うの?」
「お前らにも買ってやる」
「わー、翔やん太っ腹♡」
「ニノも欲しかったんじゃん」
「智もでしょ?」
「あ、バレてた♡」

三体のテディベア。

「お揃いだね♡」
「翔やんのおかげでね」
「まず、礼を言え」

三人の幼馴染。
まだ、忍び寄る足音には気付かない。

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