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Transcribe the Imagination

第6章 *Daydream

毎週土曜日15時。
枕の下にエロい写真をいれて寝るとヤれる。

「んん?」

体を起きあげると自分の部屋。
あれ?俺、寝たよな?

夢で自分の部屋なんて見たことない。
いつも知らない場所なのに。

「あ、起きた?おはよ♡」

リビングから顔を覗かせたのは……

「は?男?」
「ちょっとー、酷くない?彼女なのに♡」

口を尖らせながら照れる目の前の男。

「彼女?お前、男だろ」
「そうだよ?」

キョトンというオノマトペが合いそうな顔。

「んだよー、最悪な夢。俺ちゃんとボインの写真いれてたはずなのに」

ボフっと布団に埋もれる。

「あのえっちい写真?ポイってした」
「はあ!?俺の写真を!?」

ベッド脇に座る男に怒鳴り込んだ。

「だってえ…俺と付き合ってるのにぃ……」
「はあ?」

…て、そうか。
これは夢だから、付き合ってる設定なのか。

てことは…捨てた設定か。
何本気になってんだか。

「名前、教えて」
「ええ?どうしちゃったの?」

男はふにゃっと笑った。
そこらへんの女より可愛かった。

「いいから、教えろ」
「強引なんだからぁ♡」
「早く」

腕を掴んで、少し顔を近付けて訊いた。

「智だよ、大野智」

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