1人じゃなくて。
第2章 No.2
「………ん…………まぶ…し…」
まだ重い瞼をこすり、身体を起こすと…足に異変を感じた。
「え?なにこれ…包帯……?……………ここ、どこ?」
ぐるっと辺りを見渡すと、見知らぬ部屋にいた。白いカーテンに、小さな丸い机。朝日が射し込む窓からは、鳥の鳴き声が聞こえた。
軽く15畳以上ありそうな広い部屋に、1人、白いベッドで瞬きをする。
「なに…此処…。どこ?」
状況が一切呑み込めない少女は、ものの数十秒で目が覚めた。
(コンコン)
突然のノックで、少女は肩を震わせた。
「……だ…誰ですか………?」
恐る恐る、布団で自分をカバーしながら問いただす。
すると、そこに現れたのは…