1人じゃなくて。
第8章 No.8
『ほら…………イヤなんでしょ?それじゃあ、頑張って声抑えなきゃ』
私の両手を掴んでいた手を離し
一樹さんは着ていたTシャツを脱ぎ初めました。
「っ……」
『ちゃんと見てよ…。ねぇ、俺だけを見てくれるよね?』
「え?」
───プチップチッ──
「ひゃっ………返して!」
服を脱がされる
慣れたような手つきで、ホックまでも外され
上半身だけ裸になってしまった。
腕を上げて、服を取ろうものなら
成長した胸が露になってしまう。
『へぇ……最近の中3って、こんなにおっきいの?』
「知りませんっ…!返して!!………お願い!」
『自分で取れるでしょ?』
そう言いつつも、一樹は服を束ねてドアの方へ投げた。
『見せてよ……』
「やだっ…ん、ぁ!」
首筋に強く口づけを落とし
わざと小さな赤い花を咲かせる。
頬に触れる艶やかな髪がくすぐったくて
思わず身震いしてしまう。
「……ふ、……あっ」
『ん…いい声っ』
一瞬の隙ができた
一樹は奈瑠の手をどけ
胸に舌を這わせる。