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あなたの、、、

第1章 始まりと終わり

カウンターでほおづえをつきながらカクテルを飲んでいる姿がドキドキする

(そうですよねー、後で仲直りしておきます(笑)彼女はいらっしゃらないんですか?羨ましいっておっしゃってたから…)

ギクッ!

聞いてくんなよー!

まぁ、他人だしな…


(昨日の夜ふられた…(笑)ウケるだろ(笑))

(え!?そうだったんですか?!ご、ごめんなさい!)

はぁ

思い出すだろうが

けど知らないからしょうがないしな

(いえいえ(笑))

(なんで、別れたんですか?)

なんでって

(なんだろうな、俺の寂しさや孤独感を埋めてくれないから、それが原因で彼女が嫌気がさしたんだろうな、多分)

(もうやり直せないんですか?)


(やり直せないなー、無理って言われたし(笑))


(そうなんですか…それは辛いですね…)

カウンターのスタッフに水をたのみポケットから薬を取り出す俺

それを見ていたエレベーターガールが

(風邪薬ですか?大丈夫ですか?)

(大丈夫よ、ただの精神安定剤だから)

驚いたエレベーターガールが

(大丈夫じゃないじゃないですか!そんなに苦しめられたんですか?)

動機とストレスで意識が遠退きそうになるおれは

深呼吸しながら

(まぁ、付き合ってるときに色々揉めてたから体をかるく壊しただけだよ、大丈夫だから)


(そうなんですか…なんか心配です)


同情なんていらないよ

この辛さわからないだろが!

まぁいい俺の問題だ…

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