信じて......?
第2章 魅桜
その日達哉さんが連れてきた女は、俺達と同い年だった。
綺麗で今にも消えてしまいそうなほど、儚かった。
ソイツは昔、族の仲間に裏切られたらしい。
なんで、ずって一緒にいたヤツの事を、信じてやれないんだよ!
俺は、そう思った。
そこで、ふと、女を探してるという族を思いだした。
“ 聖龍 ”
関西のトップ2の族で、半年前ぐらいから、だったかな。
女を探しているという噂を聞いた。
でも、まさかな...。
聖龍のその女は、総長より強いって聞いた。
あぁ、コイツ喧嘩できんのか。
なら、総長も出来るんじゃね?
俺達は、総長をコイツにしよう、そう決めた。