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Doki Doki⛔️one way love〜一方通行の恋

第5章 5



速水さん、相変わらずの爽やか笑顔、素敵だなぁ…

速水のおごりで満腹の上にほろ酔い加減、週末の居場所も確保できてご満悦の雛

「ただいま… っと」

「なんだ、ご機嫌だな」

「あれぇ?係長、週末のこんな時間に部屋にいるなんて珍しいですねー」

「なんだ、俺が居ちゃマズイことでもあるのか」

「いえいえ、そんなことは」

「お前、酒飲んだのか?」

「ええ、まあ… あ、でも、ちょっとだけですよ、ほんのちょっとだけ」

「いい気なもんだな」

「まあまあ、いいじゃないですかぁ、たまにはストレス解消しないと」

「何? お前でもストレスなんて溜まるの?」

「重ね重ね失礼ですねぇ」

だいたい、ストレスの元凶はあんたなんだょ
と、頭の中で愚痴る雛

「そんなんでよくモテますねー、世の中の女子の見る目を疑うわ」

「なんだ? それ」

「えー、知らないんですかぁ? 係長、女子社員からモテモテですよぉ」

「そりゃ、俺はジェントルマンだからな、女の子には優しくするよう躾けられたから」

「ぶっはー… じぇんとるまん、ですかぁ? ぶっはっはっ、係長のどこがぁ?」

「なんだこいつ、酒癖悪りぃな」

「ひー、ひっひっ、お腹痛いっ、もうダメっ」

「……」

カクテル二杯で酔える安上がりなこの女、色気も何も無い会話である

爆笑しながらバスルームへと消える雛であった

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