無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

最近なんだか変だ

変に意識してしまう
今まで平気だったことにもやたら反応してしまうのだ

会社でもマンションに帰っても係長が側に来るだけでドキドキが止まらない

打ち合わせ中、伝達事項のやりとり、目があっただけで顔が熱くなる

雛はできるだけ駿と目を合わせないようにしていた

「おい、聞いてるのか、お前」

「えっ、何ですか？」

「熱でもあるのか？」

二人用のダイニングで向かい合わせに座っている雛の額に手を当ててくる

…っ！！
「ないですよっ、熱なんて」

それにしても心臓に悪いったらありゃしないっ
どうしよ、心臓のバクバクが止まらない

「そうか？ お前、顔赤いぞ」

「そ、そう言われてみれば、私ちょっと調子が悪いのでお先に失礼します」

「お、おう」

「係長、すみません、洗い物お願いします」

「腹出して寝るなよ」

「…おやすみなさい」




「はぅぅぅ…」

まさか私係長のこと…

やばい、マジでやばい

私、係長のこと好きかも

その後も係長はキスのことは何も言ってこない

そりゃそうだよなー、だって、覚えてないんだから




私達、キスしましたよね

キス

なぁんて言えるわけない
そんなこと聞けないょお

これじゃ身が持たないなー
やっぱり早いとこ適当な物件探して引っ越そう