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Doki Doki⛔️one way love〜一方通行の恋

第10章 10



♫♫♫

誰かな

インターフォンの画面にはお隣のお姉様、さゆりさんが満面の笑みをたたえて映っていた

「はーい、今開けます」

「はい、これ、ハワイのお土産、チョコレート」

「え、チョコ?」

「お兄さんは? ご在宅?」

「いえ、まだ… あ、ちょっと」

…しまった、油断した

「割と綺麗にしてるじゃない」

「ええ、まあ…」

雛がチョコに気を取られている隙に、さゆりはドアの隙間にがっと足を入れると、そのまま入って来てさっさとリビングのソファに陣取ってしまった

「さゆりさんハワイ行って来たんですかぁ、いいなぁ」

「で? お願いしてあった件はどうなったのかしら?」

「え?」

「え? じゃないわよ、お兄さん紹介してくれるって話し!」

マズイ…
すっかり忘れてた

「あの、今それどころじゃ…」




「ただいま …ってお隣の… なんで?」

「お帰りなさいっ」

そこへお目当ての駿が帰宅

なんとも間の悪い登場だ

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