Doki Doki⛔️one way love〜一方通行の恋
第1章 1
「おーい、星野、ちょっといいかな」
「はい、何でしょう」
課長に呼ばれ、デスクに向かうと課長はいつもの営業スマイルでにっこり笑いながら宣った
「星野は今日から瀬川の補佐としてマネージングしてくれ」
「へ?」
「何だ、寝不足か? 珍しいな… まあいい、とにかく頼んだぞ」
「は、はいっ」
課長のツッコミに雛は思わず敬礼していた
「星野さん、ちょっといいかな」
「はいっ」
奴は
元い、係長は早速ミーティングルームに案内しろと言う
「あんた、ここの社員だったんだ」
「残念ながら…」
「ルームシェアの事、誰にも言って無いだろうな」
「も、もちろん、誰にも言いやしませんよ、言えませんよ、そんな事、誰にも…」
「ならいい、絶対に口外しないよう …あ、それから、約束が守れなかったら俺はすぐに部屋を引き払うからな」
「わかってますよ、全く、こっちだって迷惑してんだから…」
「なんだ、その態度、俺はいいんだぞ、気に入らないなら今すぐ出て行ってやっても」
「それは… ちょっと困るかも」
ドが付くほどケチな雛は叔母の代わりに違約金を払いたくないばかりに昨夜ルームシェアをしてくれるよう駿に泣きついていた
駿の言う約束とは、ルームシェアする条件として雛が部屋の掃除と食事の支度をすることだった