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君に届くまで

第1章 いち。

「また昼飯そんだけ!?お前ほんとに男子高校生?」
「やー、俺ん中で今ピザパンがブームなの」

そう笑って向かいに座る城戸はピザパンの袋を開ける。
城戸が言うには、今週はピザパンの週らしい。

先週はメロンパンで、先々週は確かカレーパンとかだった。

「そんなだと絶対身体壊すって!」
「大丈夫。俺の胃腸優秀だから。」
「そういう問題じゃないよね。」

仕方なく俺の弁当に入ってるハンバーグを箸でつまんで城戸の口に持っていく。

「はい栄養ー」
「ワーイ高野クンダイスキー」

素直に口を開けて食べる城戸は、なんだか少し可愛い。


「蒼汰俺にもー!!」
「うわっなんか来た」
「なんかって何!ひど!」

佐藤が弁当のおかずをねだってきた。
あいにくお前にまでやるおかずはねぇよ!

「まぁ、蒼汰クンはたくさん食べて大きくならないとでちゅもんねー」
「ほんとお前死ねばいいよ」


身長165センチに加えてこの童顔。
このせいでいじられる毎日。

ほんと、仕方ないってわかってるけど親を恨むよ、まじで!




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