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第27章 Orange blossom by みきちん
俺の掌が先生の口元に近づいたと思ったら舌でペロッと舐められた。
チクッとした痛みと共に
傷口から身体の中に電流が走る。
身体中が熱い……
「とりあえず、HR終わったら保健室いけ。今 はこれで我慢しとけ」
先生の言葉に現実に戻された俺は
急いで校門へ向かう。
しまった……
お礼を言うのを忘れた。
振り返ってお礼を言おうと思ったけど
緊張して言えなくて。
結局、俺はそのまま入学式へと向かった。
そこで一年の担任の紹介があり、
学年主任の補佐としてさっきの先生がいた。
櫻井先生……俺はそう呼んでいる。
周りのみんなは『櫻井ちゃん』って呼んでるけど俺は恥ずかしくて呼べない。
俺は理系クラスで
櫻井先生の物理の授業を受けている。
ねぇ俺のこと覚えてる?
そんな気持ちで見ていたら目があった。
いつもみんなを見つめてる表情だったけど
手に巻いていた包帯を見て、
少しだけ表情が変わった気がした。
それだけで嬉しかった。
でも日々流れていく中で
どんどん櫻井先生の存在が大きくなる。
もっと俺だけを見て欲しい。
俺だけの事を考えて欲しい。
恋って貪欲だ。
チクッとした痛みと共に
傷口から身体の中に電流が走る。
身体中が熱い……
「とりあえず、HR終わったら保健室いけ。今 はこれで我慢しとけ」
先生の言葉に現実に戻された俺は
急いで校門へ向かう。
しまった……
お礼を言うのを忘れた。
振り返ってお礼を言おうと思ったけど
緊張して言えなくて。
結局、俺はそのまま入学式へと向かった。
そこで一年の担任の紹介があり、
学年主任の補佐としてさっきの先生がいた。
櫻井先生……俺はそう呼んでいる。
周りのみんなは『櫻井ちゃん』って呼んでるけど俺は恥ずかしくて呼べない。
俺は理系クラスで
櫻井先生の物理の授業を受けている。
ねぇ俺のこと覚えてる?
そんな気持ちで見ていたら目があった。
いつもみんなを見つめてる表情だったけど
手に巻いていた包帯を見て、
少しだけ表情が変わった気がした。
それだけで嬉しかった。
でも日々流れていく中で
どんどん櫻井先生の存在が大きくなる。
もっと俺だけを見て欲しい。
俺だけの事を考えて欲しい。
恋って貪欲だ。