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第7章 特効薬 byきぃな

5)【二宮side】

「んっ………」

うっすら目を開けるともう明るくて
昨日の怠さが嘘のように、スッキリと目が覚めた
俺はちゃんとTシャツと短パンを身につけていて、不都合なところは何もなかった

周りを見渡すと、俺の足元辺りでベッドに上半身を預けて寝ているおーのさんがいた
スウェットこそ穿いているけど、上半身は裸で……

大「ん……カズ…?目ぇ覚めた?」
「おーのさん、一晩中看病してくれたの?ありがと……」
大「え、昨日のこと、覚えてねーのか?」

正直、ほとんど覚えてない

「え、俺なんかした?」

おーのさんが大きくタメ息をつく

大「なんだよ、ヤバいくらい甘えて可愛かったのに…」

マジで……
いや、違うっ、それは俺じゃないっ
ふるふると首を横に振る

「あ…っ」

少しクラッと目眩がした

大「ほら、大丈夫か?……ぶり返すといけないから、もう一回注射しとくか♡」

おーのさんが自分のスウェットに手をかける

「な、なにやってんのよ」
大「え?注射の準備♡昨日の分、良く効いただろ♡」

満面の笑みをよこすおーのさん


おま…っ
ズボン穿けや~!!


ーお・わ・れ♡ー

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