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第13章 蛇とロープ by のさまじょ

「潤ぅぅっ…許して…俺が好きなの…潤だけだからぁ…」


「好きなのに、皆とヤっちゃったの?」


「だからぁ…皆、俺のこと好きだっていうから…最後の思い出だよぉ…」


「ばーか…これからも仕事で顔合わせるのに、思い出もクソもあっか!」


潤がまたロープを引っ張った。


「ひゃんっ…お願いっ…潤をちょうだい…」


「なんでだよ…」


「潤…」


「なんでこんなに求めてくれるのに…浮気なんかするんだよ…」


「潤…ごめん…」


「お前なんか信用できるか…」


「潤っ…ねえっ…ごめんっ…お願いっ…一生…」


「え…?」


「一生、潤の言うこと聞くからっ…許して…」


「雅紀…」


「好きだよ…潤…ねぇ…好きなのは潤だけだよ…」


ずるずると這いながら、潤の身体にたどり着く。


こうでもしないと、一生許して貰えない程、潤の勘気は凄まじくて。


嫉妬の領域を超えてる。


それでも…俺には潤しかいない…


「潤…今日は俺のこと、好きにしていいから…酷いことしていいから…」


涙が出てくる。


「だから、傍に居させて…?」


「雅紀…」

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