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第16章 ~ Tie it forever ~ byガーベラ♡
始めはそんなつもりはなかった。
ただ、潤を庇ってこんなことになった翔が、
不憫で仕方なかった。
だから、翔に代わって俺が彼を縛り付けた。
離れるなんて、許さない。
ずっと、翔の側にいなきゃダメだ。
潤は健気に、毎日病室に来た。
目を覚まさない恋人に、
毎日その日あったことを
嬉しそうに話す潤...
そんな毎日が、
俺を...潤を...
壊していった。
きっと、俺たちは地獄に落ちる。
こんな関係、
許されないって、分かっていても、
兄を裏切っているという罪悪感は、
ふたりにとって、
寧ろ、蜜の味だった。
そして、今日も、
病室の翔の横で、
俺たちは唇を重ねる。
「あっ..雅紀..んふっ...」
「潤...好きだよ..潤..」
俺たちは夕暮れの病室で、
夢中になって、愛を確かめ合う。
だから、
翔の睫毛が、微かに震えたのに、
気付かなかったんだ...
そう。
もうすぐ、彼が戻ってくることにも...
END
ただ、潤を庇ってこんなことになった翔が、
不憫で仕方なかった。
だから、翔に代わって俺が彼を縛り付けた。
離れるなんて、許さない。
ずっと、翔の側にいなきゃダメだ。
潤は健気に、毎日病室に来た。
目を覚まさない恋人に、
毎日その日あったことを
嬉しそうに話す潤...
そんな毎日が、
俺を...潤を...
壊していった。
きっと、俺たちは地獄に落ちる。
こんな関係、
許されないって、分かっていても、
兄を裏切っているという罪悪感は、
ふたりにとって、
寧ろ、蜜の味だった。
そして、今日も、
病室の翔の横で、
俺たちは唇を重ねる。
「あっ..雅紀..んふっ...」
「潤...好きだよ..潤..」
俺たちは夕暮れの病室で、
夢中になって、愛を確かめ合う。
だから、
翔の睫毛が、微かに震えたのに、
気付かなかったんだ...
そう。
もうすぐ、彼が戻ってくることにも...
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