センチメンタルメモリー
第2章 TOKYO
真っ白なバスタオルはフワフワしていてムスクとタバコの匂いがする。
直哉の匂い。
スーツケースから下着と部屋着を取りリビングを出ようとすると…
「バスローブ、脱衣所にあるから」
私の背中に投げかけられた言葉。
用意しといてくれたのかな?
それとも前付き合ってた人かな?
まぁいいや
「ありがとー」
少し考えながら風呂場に行くと浴槽にはお湯が張っていて入浴剤が入っていた。
「なにがしたいんだよ…」
服を脱ぎ捨てお風呂に入った。
湯気が脱衣場まで流れていた。