センチメンタルメモリー
第2章 TOKYO
ガチャ…
「入れ、荷物は適当に置いとけ。」
エレベーターで14階まで登り、その一番奥の部屋。
部屋はトイレ、お風呂、キッチン、リビング、寝室と書斎。
すごく広い。
「広くない?」
玄関からして広い。
都会でこんな広さなら家賃は馬鹿高いんだろうな。
「俺ぐらいになればこんなもん平気よ」
直哉は靴を脱ぎネクタイを緩めながらリビングへと向かった。
床を傷付けないようにスーツケースをリビングまで運びソファーに倒れ込んだ。
「汚れる、風呂入れ」
キッチンから聞こえた声。
それと同時に真っ白なバスタオルが顔面に飛んできた。