センチメンタルメモリー
第3章 都会の夜
寝室に入ると薄暗くてとても雰囲気があった。
ボフッ
「ちょっと〜やさしくおろひてよ〜」
結構な高さから落とされベットに横になる。
全部全部直哉の匂い。
「ん〜なおやぁ〜はやく〜」
モゾモゾと掛け布団の中に入る。
直哉はスーツ姿からバスローブへと着替えていた。
「おふろは?」
「翼が来る前に入った」
そう言うと直哉はするっと隣に入ってきた。
「ん」
何気なく出された腕。
直哉は一緒に寝る時いつも腕枕をしてくれる。
暖かくて優しい。
「なおやぁ〜」
甘えるようにぎゅーっと抱きつく。
人肌が恋しいのだ。