センチメンタルメモリー
第5章 わたしの仕事
結局、私の仕事は直哉に紹介してもらい歌舞伎町のキャバクラ、「MARIA」で働くことにした。
年齢詐称してギリギリの18。
綺麗なドレスと派手な髪、どことなく幼い顔で私と直哉は店の前に来ていた。
「面接ってか…それだけなのにこれ?」
「キャバは夜の蝶だから煌びやかに」
露出が多いドレスではリスカの跡が見えてしまう。
これじゃ務まらないと思うが…,。
「いらっしゃい、直哉さん。
そちらが翼ちゃん?」
店の前で待っているとここのママが出てきた。
直哉とはちょくちょく会ってるらしい。
「おう、椿ちゃん、相変わらず綺麗だね〜」
「あらやだ、直哉さんったら。
とりあえず中に入ってもらえる?」
まだ開店していない店の中はしんみりしていたが、キラキラ輝いて見えた。